「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」
~仕事をする目的は何か、仕事を楽しくする方法は何かがテーマの物語を紹介します~
「NEWS1」
08年度赤字法人割合は初の7割超~~交際費は▲4.6%の3兆2,261億円
「NEWS2」
マーケティングの常識を見直す~~リアル店舗のネット対抗策の好例

「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」 福島正伸 著
第1話 人であふれた駐車場 より
駐車場で働く60歳を過ぎたばかりの管理人のおじさんの話です。
そのおじさんは、年齢に似合わずシャキシャキとした行動で、手際良く仕事をこな
し、いつも明るい笑顔で挨拶してくれます。
「ある朝、私が家を出て車で会社に向かっていたとき、急に雨が降ってきました。そ
の時、傘を忘れてしまっていたことに気がつきました。駐車場に着いたころには土砂
降りになっていました。車から出られずどうしたものかと考えていたところへ、管理
人のおじさんが走り寄ってきました。『傘、忘れたんじゃない?ちょうど、今降りだ
したばかりだから・・・。これ、持っていきなよ』といって、自分の持っている傘を
差し出してくれたのです。」
( 中略 )
「実は、管理人さんは他にも3~4人いて、交代で仕事をしていました。他の管理人
さんが担当しているときは、満車になると『満車』の看板を立てて、ロープを張った
後は、小さな管理人室で本を読んだり1人で囲碁をやったりして、時間をつぶしてい
ます。
しかし、そのおじさんは、全く違っていました。満車になると、駐車場のロー
プの外に立って、駐車をしようと入ろうとする車の運転手に、いかにも申し訳なさそ
うに、頭を下げて謝っているのです。『満車です。申し訳ありません・・・』中には
、苦言を呈する人もいます。『やっと見つかったのに、満車じゃ困るんだよなあ』『
本当にもうしわけありません・・・』そして、必ずその車が見えなくなるまで、少し
薄くなった白髪の頭を深々と下げ続けていました。」
そのおじさんが家庭の事情で仕事を辞めることになりました。今日が最後という日
、なんと、その駐車場の小さなプレハブの管理人室は、たくさんの花束とプレゼント
に彩られ、人でごった返し、感謝の声があふれていました。
雨が降っている時に、自分のさしている傘を相手に差し出すという、その誠意に感
動させられます。自分を軽く、他人を重んずる姿勢が、他人を感動させると同時に、
自分の心も解放させゆく生き方なのではないかと思います。
この物語は、仕事をする目的は何か、仕事を楽しくする方法は何かがテーマです。
私は、自己中心性こそが、仕事をつまらなくさせている原因ではないかと思います。
つまり、仕事をする目的は、お金を稼ぐことであり、自己の欲望を満たすための手段
にすぎないからです。この物語の結末にあるように、仕事を通じて、他人に尽くして
いくことは、感動があり、信頼と感謝に満ち、自己を輝かせていくことになるのでは
ないだろうか。
(文責)公認会計士 魚住 正治
「NEWS」
08年度赤字法人割合は初の7割超~~交際費は▲4.6%の3兆2,261億円
国税庁がこのほど公表した「2008年度分の法人企業の実態調査」結果によると、08
年度分の法人数は260万3,365社で、このうち連結親法人は748社、連結子法人は6,257
社。連結子法人を除いた259万7,108社のうち、赤字法人は185万6,575社で、赤字法人
割合は前年から4.4ポイント増の71.5%となり、1951年分の調査開始以来初の7割超
となった。
08年度分の営業収入金額は、前年比▲9.2%の1,419兆5,138億円と5年ぶりに減少。
黒字法人の営業収入金額も同▲27.0%の834兆5,336億円で5年ぶりの減少、所得金額
も同▲36.2%の35兆2,209億円で2年連続の減少と、世界同時不況による業績悪化での
企業収益低迷が鮮明となった。営業収入に対する所得金額の割合(所得率)は、前年
から0.6ポイント低下の4.2%となった。
一方、09年3月までの1年間に全国の企業が取引先の接待などで使った交際費は、
前年度に比べ▲4.6%の3兆2,261億円となり、2年連続の減少。このうち、損金不算
入額は同▲3.3%の1兆6,108億円と2年連続で減少した。
営業収入10万円あたりの交際費等支出額は、全体では前年度より11円多い227円で、
資本金1千万円未満が631円と高い一方、10億円以上は113円と低い。また、業種別に
みると、「建設業」が547円、「不動産業」が478円、「出版印刷業」が424円と高く、
一方、「機械工業」が152円、「卸売業及び小売業」が157円、「金融保険業」が161円
と低くなっている。
マーケティングの常識を見直す~~リアル店舗のネット対抗策の好例
実店舗(リアル)が、仮想店舗(ネット)攻勢、デフレ不況等に苦しんでいる最近
、ネットの実績を生かしつつ、並行してリアル店の良さを追求する新型店が出てきて
いる。
代表的な店舗として、ツタヤ(本社CCC)が激戦区の六本木、東京ミッドタウン
内に「ツタヤ・ライフスタイル・コンシェルジュ」を出店した。その戦略は「提案型
店舗」。店内にはライフスタイルに関する9つのテーマを、それぞれに合ったアイテ
ムを集め陳列している。
1つのテーマの元に商品を括ることで、新しい発見やつながりを提案し、購入を促
す。料理のジャンルに食に関連する小説やCD、カラフルな携帯用の箸、クッキーを
形どったカードなどが並ぶ。マーケティングの常識からいえば、書籍の棚は出版社別
に並べるのが常識だが、これを止めた。1つのテーマに合う小説、写真集、DVD、
CD、文房具などを全部同じ棚に入れ込むのである。消費者がメーカーや出版元を決
めて買うもの、という既成概念を見直した工夫が感じられる。
インターネットのアマゾンが、買いたい書籍以外に「関連作品」をリンクさせる手
法で購読者の知的な連想を誘うのはよく知られている。その技法の変形をツタヤが実
店舗で実現させた。さらにコンシェルジュ(接客・案内)を配してネットにできない
ことをやる。専門家は、顧客への提案、発見する楽しさ、接客による提供でネットに
対抗できる戦略と評価している。
(文責) ネットファーム 事務局