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vol.287 「どんな仕事も楽しくなる3つの物語/NEWS」 2010.03.25
「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」
~仕事をする目的は何か、仕事を楽しくする方法は何かがテーマの物語を紹介します~

「NEWS1」
08年度赤字法人割合は初の7割超~~交際費は▲4.6%の3兆2,261億円

「NEWS2」
マーケティングの常識を見直す~~リアル店舗のネット対抗策の好例
「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」 福島正伸 著
 
 
第1話 人であふれた駐車場 より
 駐車場で働く60歳を過ぎたばかりの管理人のおじさんの話です。
そのおじさんは、年齢に似合わずシャキシャキとした行動で、手際良く仕事をこな し、いつも明るい笑顔で挨拶してくれます。
 「ある朝、私が家を出て車で会社に向かっていたとき、急に雨が降ってきました。そ の時、傘を忘れてしまっていたことに気がつきました。駐車場に着いたころには土砂 降りになっていました。車から出られずどうしたものかと考えていたところへ、管理 人のおじさんが走り寄ってきました。『傘、忘れたんじゃない?ちょうど、今降りだ したばかりだから・・・。これ、持っていきなよ』といって、自分の持っている傘を 差し出してくれたのです。」

( 中略 )

 「実は、管理人さんは他にも3~4人いて、交代で仕事をしていました。他の管理人 さんが担当しているときは、満車になると『満車』の看板を立てて、ロープを張った 後は、小さな管理人室で本を読んだり1人で囲碁をやったりして、時間をつぶしてい ます。
 しかし、そのおじさんは、全く違っていました。満車になると、駐車場のロー プの外に立って、駐車をしようと入ろうとする車の運転手に、いかにも申し訳なさそ うに、頭を下げて謝っているのです。『満車です。申し訳ありません・・・』中には 、苦言を呈する人もいます。『やっと見つかったのに、満車じゃ困るんだよなあ』『 本当にもうしわけありません・・・』そして、必ずその車が見えなくなるまで、少し 薄くなった白髪の頭を深々と下げ続けていました。」

 そのおじさんが家庭の事情で仕事を辞めることになりました。今日が最後という日 、なんと、その駐車場の小さなプレハブの管理人室は、たくさんの花束とプレゼント に彩られ、人でごった返し、感謝の声があふれていました。
 
 
 
 雨が降っている時に、自分のさしている傘を相手に差し出すという、その誠意に感 動させられます。自分を軽く、他人を重んずる姿勢が、他人を感動させると同時に、 自分の心も解放させゆく生き方なのではないかと思います。
 この物語は、仕事をする目的は何か、仕事を楽しくする方法は何かがテーマです。 私は、自己中心性こそが、仕事をつまらなくさせている原因ではないかと思います。
 つまり、仕事をする目的は、お金を稼ぐことであり、自己の欲望を満たすための手段 にすぎないからです。この物語の結末にあるように、仕事を通じて、他人に尽くして いくことは、感動があり、信頼と感謝に満ち、自己を輝かせていくことになるのでは ないだろうか。
 
 
(文責)公認会計士  魚住 正治  
 
 
「NEWS」 
 
 
08年度赤字法人割合は初の7割超~~交際費は▲4.6%の3兆2,261億円
 
 
 国税庁がこのほど公表した「2008年度分の法人企業の実態調査」結果によると、08 年度分の法人数は260万3,365社で、このうち連結親法人は748社、連結子法人は6,257 社。連結子法人を除いた259万7,108社のうち、赤字法人は185万6,575社で、赤字法人 割合は前年から4.4ポイント増の71.5%となり、1951年分の調査開始以来初の7割超 となった。
 08年度分の営業収入金額は、前年比▲9.2%の1,419兆5,138億円と5年ぶりに減少。 黒字法人の営業収入金額も同▲27.0%の834兆5,336億円で5年ぶりの減少、所得金額 も同▲36.2%の35兆2,209億円で2年連続の減少と、世界同時不況による業績悪化での 企業収益低迷が鮮明となった。営業収入に対する所得金額の割合(所得率)は、前年 から0.6ポイント低下の4.2%となった。
 一方、09年3月までの1年間に全国の企業が取引先の接待などで使った交際費は、 前年度に比べ▲4.6%の3兆2,261億円となり、2年連続の減少。このうち、損金不算 入額は同▲3.3%の1兆6,108億円と2年連続で減少した。
 営業収入10万円あたりの交際費等支出額は、全体では前年度より11円多い227円で、 資本金1千万円未満が631円と高い一方、10億円以上は113円と低い。また、業種別に みると、「建設業」が547円、「不動産業」が478円、「出版印刷業」が424円と高く、 一方、「機械工業」が152円、「卸売業及び小売業」が157円、「金融保険業」が161円 と低くなっている。
 
 
 
 
 
マーケティングの常識を見直す~~リアル店舗のネット対抗策の好例
 
 
 実店舗(リアル)が、仮想店舗(ネット)攻勢、デフレ不況等に苦しんでいる最近 、ネットの実績を生かしつつ、並行してリアル店の良さを追求する新型店が出てきて いる。
 代表的な店舗として、ツタヤ(本社CCC)が激戦区の六本木、東京ミッドタウン 内に「ツタヤ・ライフスタイル・コンシェルジュ」を出店した。その戦略は「提案型 店舗」。店内にはライフスタイルに関する9つのテーマを、それぞれに合ったアイテ ムを集め陳列している。
 1つのテーマの元に商品を括ることで、新しい発見やつながりを提案し、購入を促 す。料理のジャンルに食に関連する小説やCD、カラフルな携帯用の箸、クッキーを 形どったカードなどが並ぶ。マーケティングの常識からいえば、書籍の棚は出版社別 に並べるのが常識だが、これを止めた。1つのテーマに合う小説、写真集、DVD、 CD、文房具などを全部同じ棚に入れ込むのである。消費者がメーカーや出版元を決 めて買うもの、という既成概念を見直した工夫が感じられる。
 インターネットのアマゾンが、買いたい書籍以外に「関連作品」をリンクさせる手 法で購読者の知的な連想を誘うのはよく知られている。その技法の変形をツタヤが実 店舗で実現させた。さらにコンシェルジュ(接客・案内)を配してネットにできない ことをやる。専門家は、顧客への提案、発見する楽しさ、接客による提供でネットに 対抗できる戦略と評価している。
 
 
 
 
 
 
(文責) ネットファーム 事務局  
 
 

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