時評~やっかいな領土問題
クールアースデー(地球温暖化対策の日)に寄せて

時評~やっかいな領土問題
去る6月10日、尖閣諸島沖の日本領海域で違法操業していた台湾の遊漁船が、日本の巡視船と衝突、沈没するという事犯が発生した。11日、台湾外交部(外務省)は、尖閣諸島について、「台湾の領土であり、主権を宣旨し、守ることに疑いの余地はない」とする声明を発表、また、台湾の劉兆玄行政院長(首相)は、13日行われた議会で「最後の手段として開戦も排除しない」と発言、日台間に一時険悪な空気が充満した。
16日未明には、台湾の抗議船「全家福6号」と台湾の巡視船3隻が、また別の巡視船6隻も、一時日本の領海内に侵入してきた。抗議船が日本領海に侵入した直後、日本の在台代表機関に相当する交流協会の池田維代表が、外交部の欧鴻錬部長(外相)に電話で「これ以上接近があれば厳正な対応をせざるを得ない」と警告し、欧外相は即答を避けたが、10分後に池田代表に電話してきて、「まもなく船は回船に向かう」と伝え、これ以上の問題拡大を避け、事故収束に動き出した。
日本政府は船長の負傷と遊漁船の沈没に関して遺憾の意を伝えていたが、20日、巡視船を指揮していた第11管区海上保安部長が、遊漁船の何鴻義船長に「船長にあてた手紙」を手渡して謝罪したことにより、台湾外交部の欧外相は「日本側の善意を歓迎し、肯定する」とし、今回の問題は落着したとの見方を示し、事態はやっと収束に向かった。
中国寄りの馬英九政権が発足したときから、日台にとって何かよからぬ事態が発生するのではないかと危惧してはいた。馬総統は、元々尖閣諸島は台湾の領土であるとの持論の持主である。しかし、日台関係をこれ以上悪化させてはいけないという親日的な考えを持った人が圧倒的多数だったのだろう。馬英九政権は、20日で発足して1ヶ月経過するが、尖閣諸島の領有権を巡る問題で日台関係の悪化を招いたことにより、危機管理能力を疑問視する声が噴出し、支持率は下降傾向にある。
台湾は、地理的にも心情的にも日本に一番近い国であり、また、シーレインから見ても最も重要な国である。そのことを片時も忘れてはなるまい。常日頃からなお一層親交を深めておかなければならないと思う。
それにしても、領土問題とはやっかいな問題である。日本は、ロシアとは北方四島問題を抱え、韓国とは竹島問題を抱え、それに尖閣諸島では、台湾のみならず、中国も領有権を主張している。
一般的に言って、日本人は、元々争いごとの嫌いな国民である。少々のことなら争うより我慢しようと思う。ところが、日本人同士ならあからさまに主張しなくても、相手がおもんばかってくれもしようが、国際社会ではそうはいかない。それがかえって誤解を生むのである。主張しないことは、相手の言うことを認めると言うことになる。
思うに、国政にとって究極の目的は、日本の国、領土を守り、日本人の身体、財産の安全を守ることに尽きるであろう。そのために日本政府の存在価値があるのである。勿論、そのためには、いざとなったら、国民も命を張る覚悟が必要であろう。日本の防衛を人(他国)任せにしてよいはづはない。日本が真の独立国と言うのであれば、その気概を持たなければならないと思う。
しかし、他国と仲良くすることはまた別の問題である。譲ってもよいこと、絶対譲れないことの区別は、厳然とつけなければならない。そうしてこそ、真に他国から尊敬される国となれるのである。
自民・公明両党は、改正労働基準法案について、残業代の割増率を現行の25%から50%に引き上げる基準を、政府案の「月80時間超」から「月60時間超」に修正する方針を固めました。経済界などとの調整を行った後に今秋の臨時国会に修正法案を提出し、早期成立を目指す考えです。
(文責)行政書士 古田 嘉人
クールアースデーに寄せて
七夕の夜に全国でライトを消して天の川を見よう!と訴える「クールアースデー」が間近に迫った。全国の青年たちの呼びかけで始まった「クールアースデー(地球温暖化対策の日)」。その動きがいよいよ全国的な広がりを見せている。また、環境省はこの日に合わせて、各界に「七夕ライトダウンキャンペーン(一斉消灯)」を呼びかけている。
東京タワー、レインボーブリッジ、横浜ベイブリッジなども7月7日20時から22時までライトダウンする。その他、多くの自治体や企業でも様々な取組みを行う。中には、ノー残業、ノーマイカーデーを実施するところもある。家族揃って見ようと!
7月7日(七夕)は北海道洞爺湖サミットの初日でもある。地球温暖化対策が主要なテーマになるとのことで、大晴天になって天の川がはっきりと見えるように期待したい。各国首脳が見とれるように。そして、日本全国が夜空の美しさに感動し、地球温暖化阻止の流れを一気に起こしたいものです。
7日の夜空は、夕刻の西空に火星と土星がランデブーしています。10日が再接近です。双眼鏡や望遠鏡では同一の視野に入るくらいです。前日の6日には細い三日月が寄り添います。夕刻には、天の川は東の空に顔を現します。南のほうに目を向けると木星が明るく輝き始めます。天の川の美しい姿を見るには夜中になるでしょうか。天の川の南地平線近くが我々の銀河系の中心方向になります。それはご承知のように、円盤状の銀河系の中心方向は星が沢山見え(これが天の川)、90度の方向になる東や西の空は殆ど星がないため“空洞”状態です。その他にも流れ星など沢山の天体ショーが待ち受けている7月~8月の夜空です。一度、調べてみてはどうでしょうか。
ともかく、晴れていれば、ライトダウンされた夜空に天の川は神秘的に映ることでしょう。政治経済の混乱、人心の不安定、自然の驚異等々、地球に住むことが困難になっています。しかし、我が生れ出でた宇宙に目を向け、生命の何たるかに思いを馳せる時間を持つことも大切なことです。
「大海原よりも大きなものがある。それは大空(宇宙)。しかし、大空よりももっと大きなもの、それは我が内なる生命である」(ビクトル・ユゴー)
(文責)株式会社 経営改善センター 山本 正